現在使用している雇用契約書の内容を確認してリニューアルした事例

相談内容
「監査などで法令遵守状況の確認を求められる機会が今後増えると予想しています。そのときになって慌てないように、前任担当者が作成した雇用契約書の雛形を確認して欲しい。」
争点
法定明示事項の規定、就業規則等と不整合の有無、法改正への対応検討
解決内容
雇用契約書と就業規則に関する簡易的な労務診断を実施、明示事項の漏れ、就業規則との不整合な部分を洗い出して整備した。来年4月以降の法改正への対応方法について検討した。
アットロウム所感
前任の方が作成した雇用契約書は、明示事項の漏れも少なく、ハラスメント相談窓口が記載されているなど、よく出来ておりました。(※明示が必要な労働条件については、こちらの厚労省HPを参照 )
但し、試用期間と有期雇用期間を混同している、嘱託再雇用者用の労働条件の記載に不足・誤りがある、就業規則の記載と矛盾しているなどの問題がありました。簡易的な雇用契約・就業規則に関する診断を実施して問題点をクリアにしました。2024年4月から労働条件明示のルールが変わります(就業場所、業務の変更範囲、有期労働契約の締結時と更新時など。厚生労働省リーフレットはこちら)。就業場所・業務の変更の範囲については、ルール変更が実務に与える事例情報を集めつつ、今後の事業展開・人材配置を予測しながらどの程度、どのように記載表示するか。今後の検討課題となりました。