採用強化、定着率向上のため休暇を増やした事例
相談内容
「同業他社に比べて休みが少ないので、求人検索をしても求職者の目にすら届かない状況。同業他社に見劣りしないため休みを増やしたいのですがどのような点に注意して進めればよいか?」
争点
休みを増やす目的と進め方の注意
解決内容
管理職層の方々から特別休暇の導入など様々なアイデアが出た。採用強化のために特別休暇でなく公休日を同業他社に見劣りしない数まで増やす事を最終目標とした。但し、現場の人員数の調整、人件費増、費用対効果がどの程度期待できるか?など検証が必要なので、まずは任意のアニバーサリー特別休暇を一部導入することからはじめた。
アットロウム所感
法律を超えた人事労務の施策を導入する際、経営目標に対する費用対効果、反作用、波及効果は必ず検証すべきです。この事例は公休日を増やす前に特別休暇制度を時限的に導入し検証することからはじめました。充分検証しないまま従業員の既得権になってしまうと不利益変更の問題が生じます。人件費への影響、現場の管理者の負担などを考慮してまずは緩やかに実施することになりました。
執筆者情報
社会保険労務士法人アットロウム 代表社員
藤崎 祐也
保有資格特定社会保険労務士
一言当事務所は2014年に栗田社会保険労務士事務所という個人事務所から社会保険労務士法人アットロウムへと法人化しました。創業から30年を超えても一貫して「労使紛争の予防対応・人事労務の手続きサポート」を主軸に取り組んできました。
近年では、「デジタルツールを利用した業務改善・生産性向上」「労務監査で人事労務リスクを抽出改善し事業承継・企業価値の向上サポート」に注力しています。
「人事労務を通じて持続可能な企業づくりと地域の発展を支援する」ことを弊所の役割と捉え、何が出来るか日々探求し、実践行動しています。