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ハラスメント撲滅!企業が取り組むべき研修とは?

2025.02.03 コラムハラスメント

ハラスメント研修 

皆様お世話になっております。社会保険労務士法人アットロウムの藤﨑です。

本日は企業で注目されているハラスメント対策について具体的に解説いたします。

近年、職場におけるハラスメント問題は深刻化の一途を辿り、企業経営に大きな影響を与えるようになっています。ハラスメントは、従業員の心身に深刻なダメージを与えるだけでなく、企業のブランドイメージを損ない、訴訟リスクを高める要因にもなります。

企業がハラスメント対策を講じることは、従業員を守るだけでなく、企業自身の持続的な成長にも不可欠です。本稿では、ハラスメント問題の現状と対策の必要性、企業が取り組むべきハラスメント研修について詳しく解説します。

ハラスメントの種類と法的責任

ハラスメントは、相手に不快感や苦痛を与える言動全般を指し、その種類は多岐にわたります。代表的なものとしては、パワーハラスメント(パワハラ)、セクシャルハラスメント(セクハラ)、マタニティハラスメント(マタハラ)などが挙げられます。

  • パワーハラスメント(パワハラ):職場における優位な立場を利用して、相手に精神的または身体的な苦痛を与える行為
  • セクシャルハラスメント(セクハラ):性的な言動により、相手に不快感や屈辱感を与える行為
  • マタニティハラスメント(マタハラ):妊娠・出産・育児に関する言動により、相手に不快感や苦痛を与える行為

これらのハラスメントは、法律で禁止されており、企業は従業員がハラスメントを受けないような職場環境を整備する義務があります。また、ハラスメントが発生した場合、企業は適切な対応を取らなければならず、怠った場合には損害賠償責任を負う可能性もあります。

ハラスメントが企業に与える影響

ハラスメントは、従業員だけでなく、企業全体にも様々な悪影響を及ぼします。

  • 従業員への影響

    • 精神的なストレス、不安、うつ病などのメンタルヘルス不調
    • 仕事へのモチベーション低下、集中力低下、生産性低下
    • 離職、転職
  • 企業への影響

    • 企業イメージの悪化、ブランド価値の毀損
    • 採用活動への影響、優秀な人材の確保困難
    • 訴訟リスク、損害賠償金
    • 職場環境の悪化、従業員間の人間関係の悪化

効果的なハラスメント研修とは?

ハラスメント対策として最も重要なのは、従業員一人ひとりの意識改革と行動変容を促すための研修です。効果的なハラスメント研修は、以下のポイントを押さえる必要があります。

  • ◆研修の目的明確化:研修の目的を明確にし、参加者に理解させることが重要です。
  • ◆法律知識の習得:ハラスメントに関する法的知識を習得し、具体的な事例を交えて解説することで、参加者の理解を深めます。
  • ◆意識改革:ハラスメントに対する偏見や誤解を解消し、人権尊重の重要性を認識させます。
  • ◆行動変容:ハラスメントに該当する言動の具体例を提示し、具体的な行動指針を学ぶことで、参加者の行動変容を促します。
  • ◆体験型研修:グループワークやロールプレイングを取り入れ、参加者自身がハラスメントの当事者になり、その影響を体験することで、より深い理解を得られます。
  • ◆アンガーマネジメント研修:怒りの感情をコントロールし、相手を尊重したコミュニケーションスキルを習得することで、ハラスメントの発生を予防します。

事例紹介:アンガーマネジメント研修で感情コントロールを学ぶ

当事務所では、ハラスメント対策の一環として、アンガーマネジメント研修を実施しています。アンガーマネジメントとは、怒りの感情をコントロールし、建設的なコミュニケーションを図るための心理学的なテクニックです。

研修では、

  • 怒りの感情のメカニズム
  • 怒りの感情と上手く付き合う方法
  • 相手を尊重したコミュニケーションスキル

などを学んでいます。

研修の様子

当日はSR滝不動の髙野真子先生を講師としてお招きし、研修を実施しました。

高野先生はアンガーマネジメントのコンサルタント資格を持つ社労士としてご活躍されています。

>>SR滝不動様HPはこちら

アンガーマネジメント研修講師

研修の様子

参加者からは、

  • 「怒りを感じた時に、感情的に反応する前に、一呼吸置けるようになった」
  • 「相手の気持ちを理解しようと努めることで、人間関係が改善された」

といった声が寄せられています。

ハラスメントのない職場環境を作るために

ハラスメント研修は、一度実施すれば終わりというものではありません。ハラスメントのない職場環境を作るためには、継続的な取り組みが必要です。

  • 相談窓口の設置

  • ハラスメントに関する相談窓口を設置し、従業員が安心して相談できる環境を整えます。
  • 社内ルールの整備

  • ハラスメント防止に関する社内ルールを明確化し、従業員に周知徹底します。
  • 再発防止策

  • ハラスメントが発生した場合、原因を究明し、再発防止策を講じます。
  • 経営者・管理職の意識改革

  • 経営者や管理職がハラスメント問題に対する意識を高め、率先してハラスメント防止に取り組む姿勢を示すことが重要です。

  • ハラスメント対策は、従業員を守るだけでなく、企業自身の成長にも不可欠な投資です。効果的なハラスメント研修を実施し、ハラスメントのない健全な職場環境を構築することで、企業は様々なリスクを回避し、持続的な成長を遂げることができます。

当事務所では、企業様のハラスメント対策を支援するため、様々な研修プログラムをご用意しております。ぜひ一度ご相談ください。

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執筆者情報
社会保険労務士法人アットロウム 代表社員 藤崎 祐也
保有資格特定社会保険労務士
一言当事務所は2014年に栗田社会保険労務士事務所という個人事務所から社会保険労務士法人アットロウムへと法人化しました。創業から30年を超えても一貫して「労使紛争の予防対応・人事労務の手続きサポート」を主軸に取り組んできました。 近年では、「デジタルツールを利用した業務改善・生産性向上」「労務監査で人事労務リスクを抽出改善し事業承継・企業価値の向上サポート」に注力しています。 「人事労務を通じて持続可能な企業づくりと地域の発展を支援する」ことを弊所の役割と捉え、何が出来るか日々探求し、実践行動しています。
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