退職した社員が社内情報を漏洩していた事例
相談内容
退職した従業員が在籍中に得た取引先情報や人事情報を第三者に漏洩していた事実を確認しました。在籍中の従業員が当該従業員に不信感を抱くなど職場秩序が乱れています。取引先との関係性が損なわれる恐れもあり得るので再発防止策など講じたいです。
争点
再発防止のための社内ルールの整備、被害拡大の防止
解決内容
情報管理のルールを徹底するために内容を整備し、従業員全員に対して誓約を求めた。情報漏洩が続くようであれば弁護士に相談し法的手段を検討する。
アットロウム所感
情報を漏らした従業員からすれば世間話程度の感覚で、漏洩された情報の範囲は会社としてもある程度許容できるものでしたが、これが度を超える場合は法的手段を検討する必要があります。在籍中に知り得た情報の取扱いに関して明確なルールを整備し、従業員から誓約書を取得することにより、再発防止策を講じました。具体的には、情報管理に関する新たな誓約書を作成し、現職の従業員全員に署名させることで、今後の情報漏洩防止に努めました。
最終的には、従業員からの理解と協力を得ることで、無事に問題を解決することができました。この事例を通じて、企業としての情報管理の重要性を再認識し、今後も継続的に情報に対する正しい認識と取扱を周知啓発していくことが重要であると感じました。
執筆者情報
社会保険労務士法人アットロウム
代表社員
藤崎 祐也
保有資格特定社会保険労務士
一言当事務所は2014年に栗田社会保険労務士事務所という個人事務所から社会保険労務士法人アットロウムへと法人化しました。創業から30年を超えても一貫して「労使紛争の予防対応・人事労務の手続きサポート」を主軸に取り組んできました。
近年では、「デジタルツールを利用した業務改善・生産性向上」「労務監査で人事労務リスクを抽出改善し事業承継・企業価値の向上サポート」に注力しています。
「人事労務を通じて持続可能な企業づくりと地域の発展を支援する」ことを弊所の役割と捉え、何が出来るか日々探求し、実践行動しています。