能力不足の中途採用従業員と退職合意した事例
相談内容
管理職候補者を採用したが能力が足りず周囲の従業員、顧客から態度・行動についてクレームが来ている。余剰人員を抱える余力はないので退職してもらいたい。
争点
問題行動の抑制、退職勧奨
解決内容
有期雇用の更新の数カ月前から更新に必要な成果、基準、現状の会社の評価内容と実際のパフォーマンスのギャップを共有し面談を繰り返す、結論として雇用の継続は困難だったので退職合意した。
アットロウム所感
何も準備せず更新の30日前に雇止め通知をしたらトラブルに発展すると思い相談に来られました。
能力不足の従業員に管理職候補としての職務は重荷で、余裕のなさ、ストレスが周囲の従業員、顧客に悪影響を与えるという負のスパイラルに陥っていました。
誠意を持って指導・面談を重ね、最終的には会社と良好な関係で退職合意書に署名し、本人もプレッシャーから解放されたそうです。再発防止策として採用時の適性検査を導入することになりました。
執筆者情報
社会保険労務士法人アットロウム
代表社員
藤崎 祐也
保有資格特定社会保険労務士
一言当事務所は2014年に栗田社会保険労務士事務所という個人事務所から社会保険労務士法人アットロウムへと法人化しました。創業から30年を超えても一貫して「労使紛争の予防対応・人事労務の手続きサポート」を主軸に取り組んできました。
近年では、「デジタルツールを利用した業務改善・生産性向上」「労務監査で人事労務リスクを抽出改善し事業承継・企業価値の向上サポート」に注力しています。
「人事労務を通じて持続可能な企業づくりと地域の発展を支援する」ことを弊所の役割と捉え、何が出来るか日々探求し、実践行動しています。