店長が売り上げを横領した疑惑があり顧問先経営層、弁護士と連携して状況証拠を検討し横領を認めさせ損害を回復した事例
相談内容
「創業当初から店舗運営を任せていた店長が売上げを不正に横領した疑惑がある。横領を認めさせ横領金を回収したい」
争点
「1.横領の有無(証拠の存在)と懲戒処分 2.横領金の回収」
解決内容
「確たる証拠が無かったので状況証拠を集めて懲戒処分の可能性を含め検証、本人が横領を認め反省、弁護士交え横領金の返済を約束させる」
アットロウム所感
「役員は店舗の売上げ管理に一切関与しておらず、決算時期に税理士から指摘され横領が発覚しました。弊所担当との打合せに社長と同席して参加するほど信頼されている従業員でした。現金商売は横領が多いので全従業員から身元保証書はしっかり取得しておくようにアドバイスしていましたが、例外的に取得しなくて良い、と判断してしまったそうです。幹部社員だからといって身元保証書や労働契約書を交わさず、未払い賃金等の争いになってしまい解決が遠のくケースがあります。当初は横領について否認しており証明は困難な状況でしたが、経営層、弁護士と連携して根気よく対応したことにより解決した事例です。
執筆者情報
社会保険労務士法人アットロウム 代表社員
藤崎 祐也
保有資格特定社会保険労務士
一言当事務所は2014年に栗田社会保険労務士事務所という個人事務所から社会保険労務士法人アットロウムへと法人化しました。創業から30年を超えても一貫して「労使紛争の予防対応・人事労務の手続きサポート」を主軸に取り組んできました。
近年では、「デジタルツールを利用した業務改善・生産性向上」「労務監査で人事労務リスクを抽出改善し事業承継・企業価値の向上サポート」に注力しています。
「人事労務を通じて持続可能な企業づくりと地域の発展を支援する」ことを弊所の役割と捉え、何が出来るか日々探求し、実践行動しています。