就業規則作成時にハラスメント防止規程を作成した事例
相談内容
「10人未満の従業員数で正社員は子供の頃からの知り合い。労働条件通知書はしっかり作成しているが、若いアルバイトの子達が増えたので就業規則も作成してより安心して働いてもらえる環境にしたい。」
争点
就業規則の本則の他、どこまで別規程を作成するか
解決内容
過去のトラブル事案を検証し再発防止、充分な対応ができるようハラスメント規程を別で作成した
アットロウム所感
当初はリスク対策型のミニマムな就業規則を想定していたようです。打合せの中でヒアリングしたところ、同性からのセクハラなど過去のトラブル事案がでてきたので、現在にあてはめたときの経営リスクをお伝えしたところ、会社として落ち度のない対応をするため別規程を作成することになりました。ハラスメント防止に関する文言が就業規則に記載されていても適切な初動対応、効果的な予防が出来ている企業はまだまだ少ないと感じています。規程が絵に描いた餅とならないようにしっかりとした運用が期待出来るマニュアルのような形、位置づけて作成した事例でした。
執筆者情報
社会保険労務士法人アットロウム 代表社員
藤崎 祐也
保有資格特定社会保険労務士
一言当事務所は2014年に栗田社会保険労務士事務所という個人事務所から社会保険労務士法人アットロウムへと法人化しました。創業から30年を超えても一貫して「労使紛争の予防対応・人事労務の手続きサポート」を主軸に取り組んできました。
近年では、「デジタルツールを利用した業務改善・生産性向上」「労務監査で人事労務リスクを抽出改善し事業承継・企業価値の向上サポート」に注力しています。
「人事労務を通じて持続可能な企業づくりと地域の発展を支援する」ことを弊所の役割と捉え、何が出来るか日々探求し、実践行動しています。