反社会勢力との繋がりをほのめかしていた従業員に対応した事例
相談内容
アルバイト従業員が現場の同僚に対し、反社会的勢力との繋がりをほのめかしているという報告が本部のハラスメント相談窓口に寄せられました。
同僚従業員たちは、一緒に働くことへの不安を訴え、対応を求めていました。このような状況に対して、どのように対応を進めていけばよいのでしょうか?
争点
アルバイト従業員が反社会的勢力との繋がりを持っているかどうか、その真偽を確認することでした。
解決内容
まず、慎重に従業員の反社会的勢力との繋がりを調査しました。調査の結果、現在では繋がりはないものの、過去に交際があったことが判明しました。
また、本人も同僚従業員たちへの威圧的な態度や不安を与える言動を認めました。
本人との面談を重ねる中で、自身も現場の同僚たちとの人間関係に悩んでおり、今後一緒に働くこと、信頼回復は難しいと本人と会社で相互に確認しました。最終的に本人は自主的に退職することとなりました。
社労士所感
客観的証拠の有無などしっかりとした調査を行わず安易な対応をしてしまうと、不当な扱いを受けたとして問題になってしまう恐れが高いです。
今回のケースでは、ハラスメントの相談窓口を周知徹底していたため、早急に現場の従業員たちへのフォローと事実確認が実施できました。その結果、取引先に実害が出る前に対応することができました。迅速な対応が功を奏し、職場の秩序と安全を守ることができたと感じています。
今後も、従業員が安心して働ける環境を整えるため、ハラスメント対策や危機管理の徹底を図っていくことが重要です。
再発防止策として、採用時に誓約書を取得する、定期的に反社会的勢力との繋がりがないか社内でチェックする体制にしました。