解雇・懲戒処分とせず労務管理書式を使用して従業員の指導教育をした事例
相談内容
勤続10年以上の従業員だが年に1回程度、暴言などの問題行動を起こす。いい加減我慢の限界なので解雇したい
争点
「解雇の検討と指導教育」
解決内容
過去の問題行動は数年前の記録が残っていたが業務指導を怠っていたことなどから解雇は難しいと説明、本人と面談し再発防止を求めること・今後は懲戒処分も検討する旨を記載した指導書を交付した。企業側も指導教育をおろそかにしていた事を反省、今後、問題行動があった場合、きちんと改善指導書を交付し再発防止のための教育を行うようにした。
アットロウム所感
過去の問題行動は記録されていたが、当時の上長は具体的な注意指導をせず実質黙認されていた状況でした。常日頃の指導教育を怠っていると問題行動が大きくなったとき、効果的な懲戒処分は期待出来ないと実感した事例です。
問題社員への改善指導方法はこちらの解説をご覧ください。
執筆者情報
社会保険労務士法人アットロウム 代表社員
藤崎 祐也
保有資格特定社会保険労務士
一言当事務所は2014年に栗田社会保険労務士事務所という個人事務所から社会保険労務士法人アットロウムへと法人化しました。創業から30年を超えても一貫して「労使紛争の予防対応・人事労務の手続きサポート」を主軸に取り組んできました。
近年では、「デジタルツールを利用した業務改善・生産性向上」「労務監査で人事労務リスクを抽出改善し事業承継・企業価値の向上サポート」に注力しています。
「人事労務を通じて持続可能な企業づくりと地域の発展を支援する」ことを弊所の役割と捉え、何が出来るか日々探求し、実践行動しています。